「なんとなく」のアンケートが失敗する理由と、本当に使える質問設計

こんにちは!アンケート販促でお客様に寄り添う販促サポートを提供しております
あやぞうBASEの金子あやです。

今日のテーマはアンケート設計!
サポート業務をしていると、クライアントが事前にアンケートを実施していることがよくあります。しかし、その多くが「なんとなく取ったアンケート」になってしまっており、結果的に何にも使えないデータになっているケースが少なくありません。

今日は、特に新商品のモニター調査でよく見かける失敗パターンと、本当に使えるアンケート設計についてお話しします。

「いくらだったら買いますか?」という質問の落とし穴

新商品が出た際、モニターさんに「いくらだったら買いますか?」と聞くケースをよく見かけます。一見、価格設定に役立ちそうな質問ですが、実はこれ、アンケート項目としてはあまり機能しません。

なぜなら、モニター参加者の属性が、実際の顧客層とズレていることが多いからです。

モニター参加者の特性を理解する

モニターさんには、大きく分けて以下のような方がいます:

  • 無料だから来る人
  • 安価でお得だから来る人

例えば、ホットペッパービューティーで安いクーポンを渡り歩く美容院利用者や、マッサージ店の割引サイトを常にチェックしている人たち。こういった方々は、よほど気に入らない限り、定価では購入しない傾向があります。

私がサポートしているマッサージ店でも、総合サイトのクーポンを使う一見さんが多く、クーポンが安ければ安いほど来店数が増える一方で、リピート率は低いという現象が起きていました。

なぜ価格の質問が機能しないのか

モニター参加者の多くは、「モニター価格」という特別な条件に惹かれて参加している可能性が高いのです。そのため、アンケートで「3,000円なら買います」と答えても、実際にその価格で販売したときに本当に購入するかは別問題なのです。

つまり、この層の価格感覚は、一般顧客の価格感覚とはズレている可能性が高く、参考にならないデータになりがちです。

では、モニターアンケートで何を聞くべきか?

結論から言うと、使った感想を丁寧に聞くことが最も有効です。

感想を聞く目的

感想を集める最大のメリットは、チラシや販促物に実際の使用感を載せられることです。

「しっとりした使い心地でした」「翌朝の肌が違いました」といった具体的な体験談は、価格情報よりもはるかに購買意欲を刺激します。実際の使用者の声は、どんな商品説明よりも説得力があるのです。

アンケート設計で大切なこと

最後に、アンケート全般に言えることですが、目的を持たずにアンケートを取ると、何にも使えないデータになります

アンケートを作る前に:

  • このデータを何に使うのか?
  • どんな情報があればチラシや販促に活かせるのか?
  • 誰に聞くべき質問なのか?

これらを明確にしてから設計することで、初めて「使えるアンケート」になるのです。

「なんとなく」作ったアンケートは、「なんとなく」の結果しか生みません。目的を明確に持って、戦略的にアンケートを設計していきましょう。

お客様の声を聞くは効く!
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